THIS LEFT FEELS RIGHT  BON JOVI 
2003/10リリース Islands Records

01. Wanted Dead Or Alive
02. Livin' On A Prayer featuring Olivia D'Abo
03. Bad Medcine
04. It's My Life
05. Lay Your Hands On Me
06. You Give Love A Bad Name 
07. Bed Of Roses
08. Everyday
09. Born To Be My Baby
10. Keep The Faith
11. I'll Be There For You
12. Always
13. The Distance(LIVE)
14. Have A Little Faith In Me(LIVE)
15. Joey(LIVE)

14.15は日本盤のみのボーナストラック。

BONUS DVD
AOL SESSIONS
01. Love For Sale
02. Someday I'll Be Satueday Night
03. Joey
04. Misunderstood
05. Diamond Ring
06. Blood On Blood
LIVE AT YOKOHAMA AREANA
07. In These Arms
08. Heroes
09. RIGHT SIDE OF WRONG MONTAGE

Produced by Patrick Leonard,Jon Bon Jovi and Richie Sambora

  official site universal music

 ベスト盤がリリースされ始めると、年末だなあと思うようになったのはいつからだろうか?今年も色々なアーティストがリリースし、先日underworldをこのコーナーで紹介しましたね。まさか、BON JOVIまでがリリースするとは思ってもいませんでした。

 当初、アコースティック・ライブベストとしてリリースされるはずだったこのベスト盤。一連の‘アンプラグド’アルバムやエルトン・ジョン、マドンナも手掛けたプロデューサー、パトリック・レオナルドの功績が大きい。ただのヒット曲のコンピレーションとして考えて、初心者で買う人は痛い目に合うだろう。イヤ、そうでもないかも。ロックだと思って買ったら、オルタナティブなポップスだったなとか。とにかく、HR/HMリスナーの耳にはきついだろう。まあ、メインストリームを意識したはずだ。賛否両論になることは間違いなし。幅広く聞いてきた人にはオッケーだろうけど。

 このアルバムを聴いての第一印象、ピーター・ガブリエルみたいだなと思った。音の使い方がそうなんだろうけど。HR界隈でこういう風にしてリリースした人はいないかなと考えてけど、一組いた!@を聴いてZEPみたいだと思ってたけど、PAGE & PLANTの『NO QUATER('94)』だ。あれはどっちかと、アンプラグド的でありながら、ルーツを探っていったリアレンジの結果なんだろうけど。(ライブだったけどね。)思えば、米盤の『CROSS ROAD('94)』でも「Prayer'94」として、打ち込みを実践していたし。ジョンは、97年にリリースした傑作ソロアルバム『DESTINATION ANYWHERE』でも打ち込みやループを使ったり、割と流行物にも敏感な彼だが、まさか本体でこういう風に冒険するとは思ってもいなかった。

 「名曲(良いメロディ)はどんなアレンジにも耐えることができる。」とは、僕が日本で最も尊敬しているポップマエストロ・石田小吉が残して名言だが、その言葉のとおり、BON JOVIが残してきた数々の名曲がリアレンジで蘇っている。

 LM(ジョン・ハイアットのカヴァー)Nは当初、リリースされるはずだった横浜アリーナでのアコースティックライブ。初回盤のみ、DVDにアコギライブ映像も収録。ファンなら間違いなくこっちをゲットだ。

<お薦め度>★★★★
2003/11/4